ストーンズが初めて自らのアイデンティティを確立したといえる、68年発表の重要作にして大傑作。アルバム全体をブルージーな空気が漂う。聴けば聴くほど深くしみこむような魔性の魅力を備えた作品だ。
全編をとおして充実の楽曲で埋め尽くされているが、なかでも<1>は、ニッキー・ホプキンスによるリズミカルなピアノと、アフリカ・ヴードゥー的なパーカッション、風変わりなコーラスや黙々と突き進むベース、それにまさしく悪魔的なミックのヴォーカルが独自の雰囲気を醸しだす名曲。また<6>も、時代の空気を封印した記念碑的な曲である。(麻路 稔)

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本作は、ザ・ローリング・ストーンズの1968年作品。ポップ~サイケデリック期を経て、後にロックの代名詞ともなる“ストーンズ・サウンド”が完成。代表曲「悪魔を憐れむ歌」「ストリート・ファイティング・マン」他、米南部のルーツに根差したアーシーで粘っこい感性が全編を貫く一枚。 (C)RS

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1. 悪魔を憐れむ歌
2. ノー・エクスペクテーションズ
3. ディア・ドクター
4. パラシュート・ウーマン
5. ジグソー・パズル
6. ストリート・ファイティング・マン
7. 放蕩むすこ
8. ストレイ・キャット・ブルース
9. ファクトリー・ガール
10. 地の塩